2014年07月09日

水谷フーカ著「満ちても欠けても 2巻(完)」 〜 上手い

今日は町内の葬儀で仕事はお休み。空模様を睨みつつ、洗濯物を干して今Blogを書いてます。12時にセレモニーホールに集合なのでそろそろ早めのお昼にしようかと。

140708_michitemo_01.jpg 桔梗は水谷フーカさんの作品は必ず読む様にしてますけど、「満ちても欠けても 2巻」が完結しました。深夜のAMラジオ番組を通じて作り手側とリスナー側を描いたマンガです。リスナーも千差万別で多様なら、製作側もDJは当然として
ディレクターとかADとかミキサーとか放送作家とか色んなスタッフが居て、出来てます。そんな人々をラジオの放送を通じて描くのですが、1話、1話が違った見方をしていて飽きません。

 下のページですが、丸いふきだしがリスナーの声に出した言葉、ふきだしの無いのがリスナーの心の中の声、そしてラジオの音声が角ばったふきだしです。

140708_michitemo_02.jpg


 特に今回、「この作家さん、凄え!」と思ったのが下のカット。1コマで二人の人物の過去と現在を描いてしまってます。場面はスポーツアナウンサー(手前のおじさん)が野球選手(背景の足の人)を思っているシーンですが、野球選手が過去(つまりアナウンサーの若い頃)に怪我をして病院に居た事(だからパジャマにスリッパ)、そして現在では背景の足はスパイクを履いてアナウンサーも歳を重ねている描写を使ってます。実に上手い、素晴らしい。何気ないワンカットですが感心してしまいました。

140708_michitemo_03.jpg


 と云う訳でこの作品もお薦めです。

posted by 桔梗 at 10:35| Comment(0) | TrackBack(0) | コミック | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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